「婚活」という言葉を聞くと、結婚相談所に通ったり、お見合いパーティーに参加したりする本格的な活動をイメージして気後れするという方は少なくありません。
実際、婚活に関する調査では、「結婚願望はあるが婚活をしていない」と答える人が全体の7割を超えているというデータもあります。

また、婚活という言葉に対して「ガツガツしている印象」「必死感があって恥ずかしい」といったネガティブなイメージを持つ人も多いのが現実です。
参考:結婚したいのに婚活しない理由とは?独身男女406名にアンケート調査
しかし、今や婚活は決して特別なことではありません。大切なのは、焦らず自分のペースで進めることです。
この記事では、心理的にも実践面でもハードルが低く、誰でも気軽に始められる婚活5つのステップをご紹介します。
どれも日常生活の延長線上でできることばかりなので、「婚活って何から始めればいいの?」と足踏みをしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ステップ1:「理想の結婚」を具体的にしてみる
婚活の最初の一歩として、まずは自分自身と向き合ってみましょう。
多くの人が婚活をするとき「どんな相手がいいか」を考えがちですが、実はそれよりも「どんな結婚生活を送りたいか」を明確にすることが大切です。
<考えておきたいこと例>
- 仕事と家庭のバランスをどう取りたいか
- 将来的に子どもは欲しいか
- 住む場所はどこがいいか
- 休日はどんな風に過ごしたいか
これらの具体的な結婚生活スタイルは、そのまま結婚相手に望む条件になります。
容姿や収入、性格面でいいと思った人がいたとしても、条件面で折り合いがつかなければ結婚にはいたりません。
ミスマッチを防ぐためにも、希望する結婚生活は具体的に想像しておきましょう。
ただし、譲れない条件が多すぎてはチャンスを逃してしまいます。相手に合わせられる、特にこだわりがない項目も明確にしておくとよいでしょう。
ステップ2:婚活している人の体験談を読んでみる
「婚活を始めたいけれど、傷つくのが怖い」「うまくいかなかったらどうしよう」と感じるのは、ごく自然なことです。こうした不安の根底には、「何が起こるかわからない」という“未知への恐怖”があることが少なくありません。
そんなときに役立つのが、婚活を実際に経験した人たちの体験談です。ブログ、YouTube、ポッドキャストなどを通じて、さまざまな人のリアルな経験を見聞きすることで不安が軽くなるはずです。
また、成功体験や、前向きに婚活と向き合っている人の姿に触れることで、「自分にもできるかも」と明るい気持ちが持てます。
婚活を始める勇気が出ないときは、誰かの体験談を見て情報収集するようにしましょう。
ステップ3:婚活に興味があることを周囲に話してみる
信頼できる友人や家族に、婚活に興味があることを伝えてみましょう。
これは決して「相手を紹介して」とお願いするわけではなく、自分の近況や気持ちを共有するという意味です。
同じく婚活中の人を紹介してもらえたり、婚活情報を教えてもらえたりする可能性があります。
他人の恋愛や婚活は非常にデリケートな問題です。良識のある人ほど滅多には聞いてこないもの。だからこそ、自分から話をすることで、思わぬ情報やサポートが得られることがあります。
また、周囲の人に話すことで自分の気持ちを整理できたり、背中を押してもらえることもあります。一人で悩むよりも、信頼できる人と気持ちを共有することで、前向きな気持ちで婚活に取り組めるようになるはずです。
ステップ4:「人との接点」を増やす
婚活というと、すぐに「出会いの場」を探さなければと思いがちですが、まずは人との接点を増やすことから始めてみませんか?
習い事、ボランティア活動、趣味のイベントなど、心から行きたい場所、やりたいことへ出かけることからスタートしてみましょう。
たとえ結婚に結び付くような出会いがなくても、外に出て視野が広がり知見を得た自分は、前よりもずっと魅力的になっているはず。
初対面の人との会話も、以前より楽しめるようになっているかもしれません。
ステップ5:「気軽に始められる婚活ツール」を知っておく
婚活ツールと聞くと、結婚相談所やお見合いパーティーを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、もっと気軽に始められる方法もたくさんあります。
例えば、マッチングアプリや自治体が運営する婚活支援サービスなどがあります。これらはコストが少ない、または無料で利用でき、自分のペースで利用できるのが特徴です。
また、最近では婚活に特化したリアルイベントや、少人数の婚活パーティーなど、参加しやすい形式のものも増えています。
マッチングアプリ
- Pairs(ペアーズ):女性は完全無料、男性も「いいね」送信まで無料。国内最大級の利用者数
- with:性格診断をもとにマッチする人が見つかることが特徴。女性は基本的に無料。
自治体・公的サービス
結婚サポートセンター:都道府県が運営する結婚支援サービスです。登録料のみで相談やマッチング支援を受けられます。婚活イベントの主催も。
結婚サポートセンターの例
地域・施設名 | 特徴・支援内容 |
茨城県「いばらき出会いサポートセンター」 | 出張相談会や登録会の実施、婚活イベントや相談窓口を県内各地で展開。 参照:一般社団法人 いばらき出会いサポートセンター |
宮城県「みやぎ結婚支援センター(みやマリ!)」 | AIを使ったマッチングサービス。婚活イベントや個別相談。 参照:みやぎ結婚支援センター みやマリ! |
岐阜県「ぎふマリッジサポートセンター(おみサポ・ぎふ)」 | 市の結婚相談所と連携し、登録・利用料無料。お見合い調整もサポート、県内市町村と広域マッチングネットワーク構築 参照:ぎふマリッジサポートセンター |
商工会議所の婚活イベント:地元で結婚したい、同じ地域の人と出会いたいという人が対象。地域性をいかしたイベントを主催することが多いです。
商工会議所主催イベントの例
地域 | イベント名・特徴 |
愛知県一宮市 | 「138いいde愛・婚活パーティー」—プロフィール帳を使った自己紹介+デザート交流で6組のカップルが誕生。 参照:日本商工会議所「「138いいde愛・婚活パーティー」を開催(一宮商工会議所女性会)」 |
京都府福知山市 | 「あつまれともだちの森」—クイズやチャペル告白タイム、コンシェルジュ付き。脅威の22組がカップリング。 参照:福知山商工会議所青年部「あつまれともだちの森~カップリングパーティー~」 |
SNS・コミュニティ系
- Facebook Dating:Facebook内の機能。完全無料で既存の友達には表示されない設計
- 趣味系のSNSコミュニティ:登山、料理、読書など共通の趣味を持つ人が集まるオンラインコミュニティ
情報収集・学習系
- YouTube婚活チャンネル:婚活のコツやマナーを学べる
- 無料婚活セミナー:結婚相談所や自治体が開催する無料の婚活講座
最初は複数のツールを並行して試してみることをおすすめします。
それぞれに特徴があり、利用者層も異なるためです。
マッチングアプリは手軽で時間の融通が利く反面、相手の人柄を判断するのが難しいことがあります。
一方、対面型のイベントは直接話せる安心感がある反面、時間と場所の制約があります。
自身のライフスタイルや性格に合う婚活ツールを見つけましょう。
自分のペースで、”小さな一歩”を踏み出してみよう
今回ご紹介した5つのステップは、どれも日常生活の延長線上でできることばかりです。
理想の結婚生活を考えることから始まり、体験談を読む、周囲に話す、人との接点を増やす、気軽なツールを知る——どれも気負わずに取り組めるはずです。
「今日は理想の結婚生活について考えてみよう」「週末に婚活体験談を読んでみよう」など、できそうなことから始めてみてください。
自分に合った方法を見つけて、マイペースに進めていけば大丈夫です。婚活は決してハードルの高いものではなく、パートナーとの出会いに向けた自然な活動の一つ。まずは小さな一歩から始めてみませんか?
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