夏の終わりの鎌倉飲み

みなさんごきげんよう。ライターのゆ屋です。

皆さんは、海と山、どちらがお好きですか?私はどちらも好きですが、普段は山々に囲まれた盆地に住んでおり、360度どこを見ても山、という暮らしをしているので、海に憧れがあります。

でも、山もいいものですよね。冬枯れの寂しい山から、春の新緑、夏の旺盛な緑、秋の紅葉まで、さまざまに変化する姿を楽しめます。

海と山、どちらも楽しめるところに行きたいなあ、とふと思い立ち、先日長い付き合いの友人と神奈川県は鎌倉に一泊二日で行ってまいりました。もちろんあれこれ飲んできたので、今回はその模様をお伝えします。


筆者撮影。江ノ電側の出口に出ました。

8月の終わりの日曜日。鎌倉駅に到着し、改札を通って外に出ると、日差しが強く、気温も高いのですが、海風でしょうか、冷たく心地いい風が吹いていました。友人と合流してホテルに荷物を預け、まずは昼ご飯を食べに行きます。

筆者撮影。グラスまで冷え冷え!

メニューとにらめっこして悩んだ末、二人して“まぐろとしらすの海鮮丼”を注文しました。私はレモンサワーも追加注文。料理も飲み物もすぐにやってきました。乾いた喉にレモンサワーが沁みる~!!グラスまでキンッキンに冷えています!

筆者撮影。食べたかったしらすがたっぷり!

海鮮丼の方はというと、脂ののったまぐろがたっぷり!負けじとしらすもたっぷり!!テーブルにある3種の醤油ダレから好きなものを選んでかけて食べます。ちょっと量が多かったけど、お腹が空いていたのでペロリと食べてしまいました。

食後は、参道を歩いて鶴岡八幡宮へ。何やらどこかの国の要人が来ていたようでSPらしき黒服がたくさんいました。どちら様がいらしていたのかしら…?

お参りして、御朱印をいただき、友人とおみくじを引いてみました。私は大吉でした!やったね!正月にも大吉を引き当て、今回も大吉。今年はツイてるってことでしょうか?(今のところ、あまりその実感はありません笑)そしてなんと、友人は凶…。友人はあまり気にしていないようで、カラッと笑っていました。

筆者撮影。晴天の鶴岡八幡宮。

さて、次はどこへ行こうかと考えていたのですが、あまりの暑さにこれ以上外を歩いていたら危険と判断。八幡宮の前の大通りの方からは、ひっきりなしに救急車のサイレンが聞こえてくることもあり、熱中症の不安も頭を離れません。少し歩いて、たまたま見つけたカフェでアイスコーヒーを飲んでひと休みしました。

3時になったので、ホテルにチェックインしようと歩いていると、ホテルの真向かいに酒屋さんがあることに気づきました。部屋飲みと自分用のお土産にと2本の日本酒を購入。店の方が「これは甘口で飲みやすい」など、いろいろ説明してくださるので、とても購入の参考になりました。

しばしホテルで涼みつつ、今後の予定を協議しました。本当は、夕方になれば多少涼しいだろうから、海を見に行こうと話していたのですが、一向に涼しくならず。また、既に1万歩以上歩いており、「ちょっと疲れたよね、海まで歩いて15分くらいかかるし…」というわけで、海を見に行くことを断念。

筆者撮影。アルハンブラビールはパッケージもおしゃれ。

夕方5時、まずはホテルからほど近いスペインバルへやって来ました。

私は、スペインビールの“アンダルシア”を注文。実は七か月ほどスペインに留学していた経験があり、その時、ありとあらゆるスペインビールを試しました。その中でも“アンダルシア”はお気に入りの一つだったのです。それをまたこうして、しかも仲のいい友人と飲めて嬉しさもひとしおです。「もう一軒くらい行きたいね」と話していたので、生ハムや小エビのアヒージョなど、ちょっと抑えめにタパス(おつまみ)を注文。どれも美味しく、スペインで過ごした懐かしい日々を思い出させます。話題は、最近の仕事のことや、共通の友人のことなど、いろいろおしゃべりしました。

なんだかんだスペインバルで2時間ほど過ごし、二軒目にやって来ました。バルから歩いて数分という近さの小さな小さな居酒屋で、カウンター席しかない店です。行ってみると、店の女将さんが外に出ていて、「お客さんが来ないから、もう閉めてしまおうかと思っていた」と言われました。ですが、この店を目指してきたことを伝えると、快く中に通してくださいました。

筆者撮影。なみなみと注がれた“いづみ橋”。

「そろそろ日本酒が飲みたい」と思い始めていたので、神奈川県のお酒である“いづみ橋”を注文。大きめのおちょこと受け皿になみなみと注がれた様子を見てびっくり。これはなかなかに飲みごたえがありそうです…!ひと口含むと、甘めでとっても飲みやすい。

筆者撮影。モツ煮には、大きめのこんにゃくも入っています。

友人は、ニラ味噌がのった冷ややっこを、私は女将さんおすすめのモツ煮を注文。冷ややっこは、豆腐自体が大きめで、ニラ味噌もたっぷりのって美味しそうでした。モツ煮は、白味噌を使っているのか、モツ煮にしては白っぽい見た目。味もそれに比例するように、さっぱりめです。日本酒が進む~。

女将さんも交えて3人でおしゃべりも楽しみました。今年は6月から暑さが続いているためか、脱水になって女将さんは倒れてしまったそう。また、最近は鎌倉に移住してくる人が多く、昔から住んでいる人が「ここは出るから」と避けるエリアも、移住者は知らずに、夜一人で出歩いてしまうそう。私にはとてもできない、とは女将さんの談です。鎌倉は歴史のある土地だし、やはり出るところもあるんだ…とちょっと背筋がひんやりしました。

筆者撮影。カウンターからの眺め。

女将さんのご厚意で、自家製の梅酒も少しいただきました。氷砂糖をあまり入れないそうで、梅本来の酸味を感じる爽やかな味です。カウンターに座っていると、駅が近いせいか、タタン、タタンと電車の音が聞こえてきます。そんな音を聞きながら、「居心地のいい店で飲む日本酒は格別に美味しいなあ」と、ふーっと思わずため息が漏れました。女将さんに「幸せそうだね」と笑われました。

1時間ほど居酒屋で過ごし、ホテルに戻ってきました。少し休んで、大浴場で汗を流し、部屋に戻ってきました。

友人はあまり飲まないので、私一人でちびちび部屋飲みをしつつ、おしゃべり。二人して話題の“MBTI診断”をやってみました。「人間を16タイプに分けられるわけがない」という疑いのもと、ネタとして挑戦。私は分類的にINFJ-Tというのになるそうです。詳しく解説を読んでいくと、“ストレスを抱え込み、精神的に疲れやすい”、“考えすぎて行動に移すのが遅れる”などなど、確かに…と思う部分がたくさんあり、「むむ、当たっているかも…」なんて思ったり。皆さんも気になったらやってみてくださいね。

二人ともいい感じに酔っぱらっているので、おかしな写真を撮り合ったりして夜は更けていきました。


いかがでしたでしょうか。気の置けない友人と飲むのはいいものです。いつも一人で飲んでいるので、益々そう思います。海は見に行きませんでしたが、海の涼しい風は存分に浴びられました。ちなみに翌日は翌日で、朝からパフェを食べるなどエンジョイしました。

友人とは、飲みながらいろいろな話もできました。お互いの近況、MBTI診断のこと、仕事のこと、腹が立ったこと、食べ物へのこだわりの話などなど。鎌倉は日中の観光も楽しいけれど、夜の人が減って少し静かになった時間にまったりするのも楽しいものです。

まだまだ暑さが続きそうですが、少しずつ秋の気配も感じ始めています。秋の夜長に、仲間と一杯なんていうのもいいですね。それではまた!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
ゆ屋
某百貨店のSNSアカウント運用を約3年間担当。また、並行して画家として活動する傍ら、ブログも執筆。元気いっぱいの3歳児(金魚)と暮らしている。たまに水をかけられるので叱る。日本酒が大好き。