みなさんこんにちは!
3歳の娘を育てる一児の母ぽんくらです。
先日、久しぶりに大学の友人と会いました。
彼女は新卒で入った会社でずっと働き続けており、娘と同い年の子供がいます。
仕事の話になったとき、「そろそろ子供が3歳になるから、時短勤務ができなくなるんだ。正社員辞めるか、フルで働くか迷ってる」と言っていました。
一般的な時短勤務は、子が3歳になる誕生日の前日まで。
育児制度が昔に比べて整備されてきているとはいえ、キャリアと育児の両立って難しいなと感じた出来事でした。
そこで今回は、子育て支援やサポートが充実している企業を調査。
企業独自のユニークな制度を作ったり、金銭的な援助をしてくれたりなど、具体的な会社の取り組みを調べてみました。
育児中の女性が仕事を辞める理由

(引用:仕事と育児等の両立支援に関するアンケート調査報告書)
仕事と育児の両立が難しくて、仕事を辞めざるを得ない女性は私のまわりにも結構います。
厚生労働省のアンケートによると、辞めた具体的な理由は、「自分の気力・体力がもたなそうだった(もたなかった)」が第一位で正社員59.3%、非正社員41.7%。
続いて、「勤務先に育児との両立を支援する雰囲気がなかった」が正社員33.3%、非正社員41.7%で第二位でした。
第一位・第二位ともに納得の理由です。
私が正社員で働いていた会社は、まさに第二位の理由で辞める人がほとんど。
激務だったので、妊娠すると仕事を続けるのは無理だと判断して退職する人が多く、育児と仕事を両立しているロールモデルは当時、ほぼいませんでした。
また政府は2023年から異次元の少子化対策をテーマに掲げ、積極的な取り組みを行っていますが下記のアンケートを見る限り、満足度も期待度もかなり低め。

(引用:PR TIMES)
国の今後の施策にも期待しつつ、企業単位でも頑張ってもらわなければ、働きたくても働けない女性が後をたたないと感じます。
では、どんな制度やサポートがあれば、女性が育児と仕事を両立できるのでしょうか?
仕事と育児を両立するため職場に求める制度とは?

(引用:スミセイ「子育て支援・仕事と育児の両立に関するアンケート」)
住友生命保険相互会社が少子化の要因や、企業等の子育て支援の取組みに関するアンケートを実施。
「職場に必要だと思う制度と職場にある制度」の項目を見ると、「子育てに関する経済的支援」を職場に求める人が、32.8%で最多でした。
続いて「育児に使える多様な休暇制度」が29.0%、第三位が「柔軟な労働時間」27.0%という結果に。
確かに、子育ては想像以上にお金が必要です。
保育園料やベビーシッター代など、少しでも会社が負担してくれれば助かるなと思います。
子供が急に体調不良になったときに使える休暇制度や、フレックス・リモートワークなど柔軟な働き方があれば、仕事が続けやすいでしょう。
調べたところ、このような育児制度が充実した企業や、子育て支援に力を入れている企業が何社かありました!
子育て支援が充実している企業5選
ここからは金銭補助や休暇制度、柔軟な働き方など、子育て支援が充実している企業を紹介します。
①株式会社ホープ
福岡県福岡市が本社の株式会社ホープは、自治体に特化したさまざまなサービスを展開している企業です。
福利厚生がユニークで、3歳以下の子供を対象にオムツを毎月現物支給(5,000円相当分/月)。
毎月のオムツ代は結構かかるので、かなり助かります。
現物支給で買いに行く手間が省けるのも、個人的に嬉しいです。
さらに、子供が生まれた際にお祝い金を贈呈。
第一子 10万円、第二子 20万円、第三子 30万円、第四子 40万円、第五子はなんと50万円!
第一子は特に何かと揃えなければならないので、10万円の補助が出るのはありがたいですね。
第五子に50万円も支給する企業は、なかなかないと思います。
*注釈:勤続1年以上の社員が対象
詳細ページ:https://www.zaigenkakuho.com/recruit/system/
②株式会社ランクアップ
株式会社ランクアップは、「マナラ」「アールオム」「アクナル」など化粧品の開発および販売を手がける企業。
従業員約100名のうち女性が8割、その約半数がママ社員の会社だけあって、子育ての福利厚生が充実しています。
私が感心したのは2024年4月1日(月)より、子育て社員が利用するベビーシッター費用を全額会社負担!
8時間預けると、相場はだいたい16,000〜30,000円程度かかります。
その金額を会社が全額負担してくれるのは、とてもありがたいですね。
さらに子連れ出社制度があったり、朝5時から夜10時まで時間を調整しながら、こま切れに働けるスーパーフレックス制度を整えたり。
子育てとキャリアアップの両立を会社が全力で応援してくれる結果、育休・産休からの復職率は100%だそう。
もっとランクアップのような企業が増えると、女性は子育てを理由にキャリアを諦めなくて済みそうですね。
詳細ページ:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000204.000009540.html
③三井不動産株式会社
オフィスビルや商業施設、ホテルなど多岐にわたる不動産事業を展開する総合デベロッパーの三井不動産株式会社。
2019年に三井アウトレットパーク木更津の隣接地に、従業員向け託児施設「うみかぜ保育園」を開園しました。
これは「企業型主導保育事業」*の取り組みで、商業施設の従業員に子育てをしながら働きやすい環境を提供し、良好な就労環境の維持・向上を図るのが目的。
ちなみに施工は、保育園建設に多数の実績があり、三井不動産100%子会社の三井ホーム株式会社が行いました。
出産を機に退職する従業員や、保育園に入れず産休からの復職ができない従業員の問題を解決するため、従業員専用として運用を開始。
ショッピングパークに務める従業員が利用できるだけあって、毎日8:00〜21:00まで預かってくれる&356日開園が特徴です。
長い時間子供を預けるのは賛否がありますが、サービス業で働く人にとっては、朝早くから夜遅くまで保育園に預けられるのは助かると思います。
注釈*:「企業型保育事業」とは
企業主導型保育事業は、内閣府が2016年に開始した企業向けの助成制度です。
企業が従業員の働き方に応じた柔軟な保育サービスを提供するために設置する保育施設などに対し、施設の整備費及び運営費の助成を行います。
勤務先が「企業の就業時間や立地に合わせて設置した保育園」であるため、認可保育園ではできない手厚いカバーが期待できます。
詳細ページ:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2019/0529_01/
④株式会社MIXI
株式会社MIXI(ミクシィ)はSNS「mixi」や、スマホゲーム「モンスターストライク」などを運営する企業です。
MIXIで注目したい福利厚生は、2023年4月1日に導入した「ケア休暇」。
「ケア休暇」は自身の風邪や子供の看護が必要な時に、有給休暇やリザーブ休暇とは別に利用できます。
年度ごとに12日間付与(※繰越不可)し、正社員だけでなく、契約社員・エキスパート社員・アルバイト社員も利用できるそう。
一般的に子供の看病で有給を使い切ってしまい、休むことになると、原則として欠勤扱いとなりその分の給与は支払われません。
特に0〜3歳くらいの小さな子供はよく体調を崩すので、このような「ケア休暇」があるのは嬉しいですね。
詳細ページ:https://mixi.co.jp/news/2023/0316/18837/
⑤株式会社リブセンス
株式会社リブセンスは、インターネットメディア事業を主軸とする企業。
アルバイト求人サイト「マッハバイト」(旧ジョブセンス)や、転職口コミサイト「転職会議」などを運営しています。
リブセンスでは、子育て社員向け制度のパッケージ「ペアレントハピネス」を導入。
制度をパッケージ化するというのはユニークな発想です。
パッケージ化することで複雑な福利厚生を理解しやすく、自分がどんなサポートを受けられるのか分かりやすくなります。
「ペアレントハピネス」とは?
「ペアレントハピネス」とは、子育て社員を対象とした子育てに関連する社内制度をパッケージ化した制度名称です。
この度の制度拡充は、社員が「安心して長く働ける組織づくり」と「挑戦できる風土づくり」の両輪で中長期的なキャリアが構築できる環境整備を目的としています。近年、妊娠・出産というライフイベントを迎える社員や子育て社員が増えてきており、既存の子育て社員向け制度に加えて新たな制度を追加しパッケージ化することで、制度をわかりやすく整理し活用を促進するとともに、子育て社員の活躍をサポートします。
具体的には、以下9つの制度が含まれます。
1.産休・育休
2.保活支援
3.入園時保育支援(ならし保育休暇制度)
4.ベビーシッター利用補助
5.在宅保育支援
6.育児特別休暇(子の看護休暇)
7.子育て社員交流会サポート
8.時短勤務(小6まで時短勤務可能)
9.フレキシブルな勤務体系
私がいいなと思ったのは、7番目の「子育て社員交流会サポート 」。
子育て社員(妊娠中もしくはパートナーが妊娠中の社員を含む)の交流を目的としたランチ会開催にあたり、会社が一部費用を補助してくれるそうです。
同じ会社で働く社員同士だからこそ、「分かる!」と共感できることや、育児のノウハウを共有できるのは貴重な機会だなと思いました。
一回目の子育て社員交流会の様子は、下記の人事ブログにも紹介されているので、気になった人は覗いてみてください。
詳細ページ:https://www.livesense.co.jp/news/2023/07/31/4322/
人事ブログ:https://note.com/risagaras/n/n23d4e2405ee3
国や企業のさらなる制度拡大に期待
今回は子育て支援が充実している企業の、具体的な福利厚生や取り組みについて紹介しました。
男性の育休取得率が年々上がっていたり、育児支援に力を入れる自治体が増えてきたり。
以前より制度は整いつつあるでしょう。
子育て制度を上手に使って、女性が子育てと仕事を両立できる環境がもっと増えればなと思います。





















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